「哲学の専門家」ではありません。
  天使のような純真さで疑問を投げかける犬畜生です。

ざれごと

『愛するということ』について(3) 責任を持つ

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』の中にある〈愛の能動的4つの性質〉について、次は責任をみていこう。愛するということ 新訳版作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1991/03/25メディア: 単行本購入:…

『愛するということ』について(2) 配慮する

さて、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』について、いよいよ書きたかった本題に入る。フロムのいう〈愛の能動的4つの性質〉、配慮・責任・尊敬・理解について個別にみていこう。愛するということ 新訳版作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶…

『愛するということ』について(1)

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』という本がある。愛に関することで必要なことはこの本で言い尽くされてしまっている、といっても言い過ぎではないと思えるくらいに完成度が高い本だ。特に「愛は技術だ」と喝破しているところはとても素晴らしい。…

会う、逢う、遭う

人や出来事と対面する意味での「あう」にはいくつかの漢字がある 。それぞれ以下のような違いがあるように思う。 会…集まる。会う意思が有る。 逢…運命的な要素。逢う意思は問わない。 遭…偶然的な要素。遭う意思は無い。 逢うは、逢瀬のように意思がある場…

信用シール

信用をシールのようなものと考えてみる。 自分が信用できると思ったものに、「自分マークの信用シール」を 貼るわけだ。想像上のシールなので何にでも貼れる。人にも会社に もお金にも、言葉にだって流行にだって貼れる。 信用シールは無制限の信用じゃなく…

新しい「社会人の定義」

※推敲中だけど公開する。趣旨を大きく変えることはしないけど、細部については追記・修正するかも。社会の様々な問題を解決したいのであれば、その構成員である「社会人」の定義を見直すことから初めないと改善しない。構成する部品に原因があるのに、原因を…

「寄り添うこと」と「悲しみ」を見ること

友達をどういう定義で考えるかは好きにすればいいと思うので、私も私の思いたいようにしている。そういう意味で、私には「私の友達」についての明確な基準がある。その定義に当てはまらない人は、どれだけ頻繁に会っていても仲良くても私は友達と呼ばない。…

生きるための哲学相談

「その人が無自覚に前提していることを見抜く」のは哲学の得意とするところで、突拍子もない理屈だろうと矛盾だらけの理屈だろうと、それらを読み解くための質問はできる。しかしこれは、哲学の知識に依るものではなく、実践経験に依るところが大きい。哲学…

人としての成熟

大切にするとはどういうことか。大事に思うとか愛することとかってのは、具体的じゃないので説明にはなっていない。では具体的にどういうことなのか。そのためにはまず「何を大切にするのか」を考える必要がある。このような話題誰かのことを大切に思ってる…

「自分はすべてを知ることはできない」という生き方

【自分はすべてを知ることはできない】という自覚は、案外難しいものだ。哲学の効能は「考える力を養えること」と言われているようだけど、実は「答えは安易に出せるものではないと知ること」の方が大きい。考える力なんて程度の差はあれだいたいの人は持っ…

哲学も対話も苦い

ずっと疑問に思っていた。なぜ、哲学対話のテーマで「対話ってなに?」というテーマをあまり見かけないのか。 ※まったく無いわけじゃなくてたまにはある。「対話バンザイ、討論は嫌い!」みたいのも含めればもっとあるけど…。対話そのものをテーマにしないの…

人が暴力をふるうのはどんなとき?

■加害者・被害者が共に暴力だと知っている場合 自分の中の満たされない穴の埋め方に「困った時」。困らなければ暴力にはならない。暴力が常態化した場合は、満たされなさを感じると反射的に暴力に結びつく。困り度合いが「手を伸ばさなければ醤油が取れない…

日常的に哲学を実践しているなら

誰に対してかは明言しないけど、レベル低い。また、これも誰に対してかは明言しないけど、素晴らしい、しびれる、憧れる。

闇の中の仕様書

世界は「仕様書のないシステム」であり、多くの学問は「システム攻略マニュアルの作成」を目指している。しかし哲学が目指しているのはマニュアル作成ではなく、推論と検証を重ねながら実装を見抜いて作る「妥当な仕様書の作成」だ。この点は科学や数学も同…

哲学ってなんだろうね

論理的であることは、哲学の一要素に過ぎない。 論理的に考え、論理的に話せれば、哲学ができているとは言えない。 もし論理的であればすなわち哲学であるとするなら、論理的に構成された契約書も哲学になる。しかしそんなわけはない。また、知識も哲学の一…

哲学と対話と哲学対話

「哲学とは何か」というのは広大で多様に見えてしまい、こりゃ完全に言い表すのはしばらく無理だなとは思っていたけど、同じように対話も完全に言い表すことができない。*1一年や二年考え続けたところでわかるようなもんじゃないなってことが実感できた程度…

私には真理や叡智がわかる!他人の間違いもわかる!

真理や叡智に至った人がいると仮定して、その人が日常的に真理も叡智も使っておらず、言行のすべてが私利私欲を満たそうとするものでしかなかった場合、その人が表現しているのは真理でも叡智でもなくて私利私欲だろう。真理や叡智を日常的に使っている人(…

命は大切か-安直で短絡思考で人の幸せをうらやむ人たちに宛てて

命の大切さを説く前に、生きることの楽しさを説くべきです。命の大切さを訴えたいなら、生きることの楽しさを実感したい、実感しよう、人(子どもたち)がそう思う方向に導かなければいけません。自分が生に意味を見出していないのに、他人の生に意味を見出…

人と社会の幸せ

1.人間には特別の価値があるか すべての人にとって特別に価値ある生命とは自分の生命のみであって、自分以外を特別視しない。 現代社会では金科玉条のごとく特別の価値があるとされているが、実際には無い。 「人間の生命は等しく無価値であり、その意味で対…

「対話の場」の考え方

1)立場を表明しないと対話できない? 質問の前でも後でもいいから、「自分はこういう考えだ」と表明することは礼儀のひとつだと思います。質問するだけして「自分の立場は内緒❤」というのは、一般的な会話の場面でも嫌われる対応だと思います。私は可能な…

ルールとは何か

世の中には至る所にルールがあって、「守らなければならないもの」として定められている。だいたいは、誰かが明確に決めたものだ。まあ、暗黙のルールなんてのもあるけど。 ルールと混同されてしまいやすいものに「推奨」というものもある。「いけないわけじ…

「哲学に対する誤解」という問題

哲学には、社会的評価に関わる問題がある。 それは以下のような問題だ。 哲学は役に立たない 哲学はやらなくてもいい 哲学をやると気が狂う これについて、ひとつひとつ述べて行く。 1. 哲学は役に立たない この意見の背景には、哲学は一般的な生活の問題を…

意見を述べることについて

私は、「様々な批判に耐えてきた、あるいは今後も耐えられる、質実剛健な観点や解釈」を好む。逆に私は、「単なる思いつきや決めつけ、独自色が強くて他人が納得しにくい意見」を好まない。これを別の言葉で表現すると、「偏見」だ。私は偏見という言葉が嫌…

信用創造の嘘

世界経済の軋轢は、信用創造というまやかしによって生まれている。 どういうことかというと、単純化して説明すると以下のようなことだ。 ごく狭い範囲内での信用創造はできるが、範囲外から見た場合に「総体の信用」に増減はない 社会全体のコスト比率が変わ…

哲学的対話:「隠れた前提」を明らかにする

対話している中で、話している時の前提イメージが違うなと感じたら、現象学のエポケーを応用するのがいい。 エポケーというのは、「判断を保留する」ということ。 同じ「目的」を共有できているか?まずこれを確認する。そのために、「共有できている」とい…

共感について

一般に使われる「共感」という言葉には、二種類の意味があると思っている。 ある意見や観点について、納得感を得たという意味で使われる共感 他者の感情について、同じように感じるという意味で使われる共感 私は、1.の共感については、主観的な意味が強く、…

トロッコ問題で解くものは何か

トロッコ問題というものがある。 詳しくは以下のリンク先を読んでみて欲しい。私がここで説明するよりよっぽど詳しく書かれているから。 トロッコ問題 - Wikipedia 「トロッコ問題:殺すことと死ぬに任せることとの間に道徳的な違いはあるのか?」 by ジュリ…

教養の価値について

「人生を豊かにする」というのは、「視点の豊かさを手に入れること」のように思う。 それは、経済性に囚われずに「モノゴトの多様性」に気づくことで得られる。その「多様性」は「教養」に深く関係している。*1*2 教養というのは楽しみにつながるものだ。教…

性格とはなにか

もしも「性格はうまれつきのもの」「性格は変わらないもの」とするなら、そして「邪悪な性格」と判断される人がいるとするなら、その人はどれほど苦しんでもがいても、努力で性格を変えることはできないということになる。他者から「邪悪」という評価を受け…

知らない人との対話

ある日のチャットで。 以下は、ある日に匿名チャットでしたやり取りを元に編集したものです。 匿名チャットなのでいきなり話が始まってます。 途中で話がとっちらかってるけど、でもまあ、対話ってこういうもんかなあと。 わんこ先生 こんにちは。 知らない…