「哲学の専門家」ではありません。
  天使のような純真さで疑問を投げかける犬畜生です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

人としての成熟

大切にするとはどういうことか。大事に思うとか愛することとかってのは、具体的じゃないので説明にはなっていない。では具体的にどういうことなのか。それを考えるためには、まず「大切にしたいものは何か」を考える必要がある。誰かのことを大切に思ってる…

私の考える対話の場と参加姿勢

※以前に別のところに書いたものの転載です。えーと、なんかモヤモヤするので思うところを書きます。始めに明確にしておきますが、これは私がそう思っているというだけで、唯一絶対の正解だとか、一番素晴らしい考え方だとか、だから同じように考えろだとか、…

「自分はすべてを知ることはできない」という生き方

【自分はすべてを知ることはできない】という自覚は、案外難しいものだ。哲学の効能は「考える力を養えること」と言われているようだけど、実は「答えは安易に出せるものではないと知ること」の方が大きい。考える力なんて程度の差はあれだいたいの人は持っ…

哲学も対話も苦い

ずっと疑問に思っていた。なぜ、哲学対話のテーマで「対話ってなに?」というテーマをあまり見かけないのか。 ※まったく無いわけじゃなくてたまにはある。「対話バンザイ、討論は嫌い!」みたいのも含めればもっとあるけど…。対話そのものをテーマにしないの…

人が暴力をふるうのはどんなとき?

■加害者・被害者が共に暴力だと知っている場合 自分の中の満たされない穴の埋め方に「困った時」。困らなければ暴力にはならない。暴力が常態化した場合は、満たされなさを感じると反射的に暴力に結びつく。困り度合いが「手を伸ばさなければ醤油が取れない…

行為に対する誠実さと自己表現の真剣さ

ある人のエントリを見た。ある絵本作家が自己紹介をする際に、絵本作家ではなく「絵描き」と名乗った話から、哲学者や教師が絵描きのように名乗るとすればなんと名乗ればいいのだろうとか書いていた。それで思ったんだけど、そもそも「私は哲学者です」とい…

日常的に哲学を実践しているなら

誰に対してかは明言しないけど、レベル低い。また、これも誰に対してかは明言しないけど、素晴らしい、しびれる、憧れる。

闇の中の仕様書

世界は「仕様書のないシステム」であり、多くの学問は「システム攻略マニュアルの作成」を目指している。しかし哲学が目指しているのはマニュアル作成ではなく、推論と検証を重ねながら実装を見抜いて作る「妥当な仕様書の作成」だ。この点は科学や数学も同…

尊ぶ、敬う、重んじる

・尊ぶ…その存在を価値あるものと捉えること(社会的存在価値)・敬う…(人および擬人化されたものに対して)内心の価値に関わらず敬意を示すこと(個人的態度)・重んじる…重要視すること、大切にすること(軽んじることができないとすること、個人的重視)…

礼儀とはなにか

礼儀は「形式的に実行可能な尊重の表明」。形式を無視すると失礼になるのは、尊重しないことの表明だから。形式を無視しても失礼にならない場合があるのは、形式に沿わない形で尊重を表せている時。

哲学ってなんだろうね

論理的であることは、哲学の一要素に過ぎない。 論理的に考え、論理的に話せれば、哲学ができているとは言えない。 もし論理的であればすなわち哲学であるとするなら、論理的に構成された契約書も哲学になる。しかしそんなわけはない。また、知識も哲学の一…

哲学と対話と哲学対話

「哲学とは何か」というのは広大で多様に見えてしまい、こりゃ完全に言い表すのはしばらく無理だなとは思っていたけど、同じように対話も完全に言い表すことができない。*1一年や二年考え続けたところでわかるようなもんじゃないなってことが実感できた程度…

私には真理や叡智がわかる!他人の間違いもわかる!

真理や叡智に至った人がいると仮定して、その人が日常的に真理も叡智も使っておらず、言行のすべてが私利私欲を満たそうとするものでしかなかった場合、その人が表現しているのは真理でも叡智でもなくて私利私欲だろう。真理や叡智を日常的に使っている人(…

「生き方」からこそ自尊心は生まれる

成人したばかりの頃、現実を生きるということがどういうことなのかまだ知らなかった。今の私は、現実を生きるということがどういうことかを知っている。期待したほどうまくいかないし、病気もするし、誤解もされる。ちょっとしたいいことは長続きしないし、…