「哲学の専門家」ではありません。
  天使のような純真さで疑問を投げかける犬畜生です。

味わい尽くし、感じ切る

価値とは人間(主観)が決めるもの。人にとっては認識したものだけが価値になる。
認識し、その価値を当人が決めることによって価値が生まれる。認識しなければ、当然、価値が決まることもない。

面白がることが、面白さの根源。面白がろうとしなければ、どんなものでも面白くはならない。
侮り、蔑み、軽んじようとすれば、どんなものでも魅力的には映らない。
すごい、素敵、素晴らしいと思って見ることで、魅力が見えてくる。
魅力の芽を摘んで回れば、世の中に魅力的なものなどひとつもなくなってしまう。

味わい尽くし、感じ切ることが豊かさの根源。
味わわず、感じずでは、豊かさを認めることがない。
味わうこともなく、感じることもない人生のなんと貧しいことか。
しかしそのような人生にしているのは、まぎれもなくその当人である。

この世界に、この国に、この家族に、この仕事に、魅力を感じるも感じないも、それは当人が決めているのだ。

甘かったり刺激的なものはわかりやすいが、味わいはそれだけではない。
一口かじって「甘くないから」と吐き捨てていれば、その先の美味さに気づくことはできない。