「哲学の専門家」ではありません。
  天使のような純真さで疑問を投げかける犬畜生です。

回答例:占いやお告げに頼っても幸せになれない(Part1)

相談者

はじめまして。
元々占いが好きでお遊び感覚で楽しんでいたのですが、最近自分でも辞めたいと思うのに依存してしまっています。自分は決して1人じゃないと分かってはいても、どうしても周りの人が幸せに見えて、ついていけなくて、自分なんて…と思ってしまいます。

わんこ先生

はじめまして。

占いの内容が絶対ではないと思いながら、でもなんとなく無根拠でもないような...と思って無視できない。占いの結果が悪ければ「やっぱり運が悪いんだ」と思い、占い結果が良ければ「良い結果は当たらない」と思い、どっちにしろ悪いことばかり気になってしまう。こんな自分に比べ、他人はみんな幸せに見えて羨ましい。

...という感じでしょうか?

相談者

まさにそのような感じです。

良い結果が出ても悪い結果が出ても、結局のところ実際がどうなったのかがよく分からないので、何度も何度も繰り返してしまいます。

周りの友人を誘うと、そうだね!遊ぼう!とはなるのですが、こっちから具体的なことを言わないといつも流れてしまうので、別に自分はいてもいなくても、どっちでもいいんだろうな〜と思ってしまいます。

わんこ先生

占いにはまる人には共通点があります。
不安に実力で立ち向かわないことです。

不安というのは未来が不透明だから抱くのですが、それを透明にするために、死ぬほど考えるとか、死ぬほど鍛えるとか、そういう努力をしない。

また、不安の根源は自分の弱さにありますが、その弱さを直視しない。

するとどうなるのか。

何をしたらいいのかわからなくなります。

人生は無数の選択の結果です。
今何を食べるかといった小さなことから、この人と結婚するかといった大きなことまで、なんでもかんでも選択です。その選択の結果がその人の人生です。

あなたの人生も同じで、あなたの選択の結果で今があります。

失敗、ありますよね?
後悔、しますよね?
正解がわかってたら...と思いますよね。

正解なんかありません。どんな選択をしようと結果は選べないのです。たまたま運が悪ければ、たとえ選択が良くても失敗するのです。

でもですね、
運が悪くなければ、選択が勝敗を分けます。当然ですよね。運を考えなければ、正しい選択を続けることで勝率はあがります。

だけど、たまたま運が悪いと勝率を信じられなくなります。3回連続で失敗しても、勝率の高い選択ならいずれ良い結果が巡ってきます。

さて、じゃあ本当に良い選択だったのか?

それはわからないです。
大切なことは、
「結果はどうあれ、良い選択をした」
と思えることです。
それで失敗したとしても、次こそ更に良い選択をしようと思える。選択ミスでも成功でも、それがあなたの実力です。

あなたが選び、あなたが結果を受ける。
それが自分の人生です。

なんですが、
占いや宗教にはまる人は、自分の人生を生きようとしていません。結果がわからないから、でも良い結果が欲しいから、自分で選択しないで占や神の教えに頼ります。

言い換えると、
「他人に選択してもらってる」
のです。

それ、自分の人生ですかね?


自分で決めて、自分で歩く。
良い結果も悪い結果も、すべて自分のもの。自分が歩いてきた道だから、次にどっちへ進むか自分で決められます。

でも、それをしてこなかった人は?
自分の進む道を、自分で選んでこなかった人はどうなると思いますか?

何をしたらいいかわからないので、なおさら不安になるんです。良い結果も悪い結果も自分のものだと思えないから、悪い結果に怯えるんです。

あなたの人生はあなただけの人生です。占いに頼ろうと自分で決めようと選択したのはあなたです。

自分の人生を、自分の選択で作っている自覚を持つと、結果を他人のせいにしなくなります。だって自分の選択の結果ですし。

「他人のせい」というのは、自分以外のことです。親や先生や友達や、学校や会社や国だったり、占や神様や本だったり、自分以外のすべてが他人です。

「絶対失敗したくない!」と思った時、どうすればいいのか?

死ぬほど考えて勝率の高い選択肢を探すんですよ。それしかない。良い結果でも悪い結果でも、それが今の実力なんだから仕方ないのです。

だけど占いに頼る人は自分で考える努力をしないわけです。だから実力も向上しない。いつまでも自信が持てない。

これは「良い結果だけを楽して手に入れたい」と思っているからなんですが、その結果として「自分の選択に自信が持てない人生」を手に入れます。当たり前ですよね、自分で選択した自覚がないんですから。

周囲の人が幸せに見えてしまうのは、彼らも自分の人生を歩んでいるからです。自分で選択している自覚を持って生きているかはわかりませんが、少なくともあなたにはそう見えます。あなたに自信がないから。

ざざっと書いてしまいましたが、いかがでしょうか?
ハズレていたらすみません。

相談者

占いに限らず、何かあったらすぐに友達に相談したりして、言われたらその通りだ!と思って実行していました。友達の意見通りにすれば、失敗しても私が悪いわけではない、と思いそこまで落ち込まないですむ!と思っていました。でも結局は悪い結果なら落ち込むし、いい結果でも自分で決めたことじゃないから、いまいち達成感もなく、この人がいないと決められない!と不安になっていく、という悪循環なのだと思いした。

失敗したくない、という気持ちが強すぎて誰かに頼っていたけど、いつもそのことをすぐ忘れてどうでもよくなってしまうのです。あんなに悩んでいたのにどうして私は、忘れてしまうのだろう、とわからなかったのですが、今回わんこ先生の話を聞いてなんとなくわかりました。自分で選択していないから、自分のことっていう意識が薄くて、そうなってしまうのかもしれないです。

周りの人から相談を受けたりもしますが、やっぱりみんな最後は自分で決断して、自分の人生を歩んでいるのだと思います。だから羨ましくなってしまうのですね、、。結構他の人が気になって仕方ないタイプなのです。

わんこ先生

あなたが誰かの意見を頼ろうと、自分一人で考えようと、結局はあなたしか決められないのです。決めた責任はあなたにしかありません。
すぐに決めて前に進むのもあなたの決定だし、
迷って迷って決められずに時がすぎるのもあなたの決定です。
それでどうなっても、あなたが決めた行動の結果なのです。
その行動の「根拠」っていろいろあります。
親に命令された、友達に忠告された、TVで言ってた、本に書いてあった、自分で考えた。
なんでもいいです。でもどんな根拠だろうとそれを有益な根拠と判断して行動した責任は、あなたにしかありません。

さて、あなたはどちらの生き方をしたいでしょうか?

 A. 他人の考えだけど、自分が責任を取る。
 B. 自分の考えなので、自分が責任を取る。

どっちがいいですか?

相談者

今までは完全にAでした。でもBがいいと今は思えます。

他人に何を言われても自分の意見を持っていたいし、それでだめでも、自分の責任だけど、頑張ったって思いたいです。

わんこ先生

はい、私もその方がいいと思います。

でもですね、
自分の責任だ、頑張った、というのはいいんですが、
結果が失敗だったとすれば反省しなければいけないです。

反省というのは自分を責めることではないです。
失敗した原因を細かく考え、思い返し、次の機会にどうしたらいいか考える。
頭の中で、もっとうまくやる方法をシミュレーションしてみる。
相手のいることであれば、相手の気持ちがどうだったのかを考える。
相手の気持がどうなればもっと良い結果になったかを考える。
どうすれば、そういう気持ちになってもらえるのかを考える。

そういうことです。
考えるんです。

頭の良し悪しも多少は関係しますけど、それよりは真剣に向き合っているかどうかが大きく関係します。

真剣に向き合う?何に?

問題に。
自分に。

 占いにはまる人には共通点があります。
 不安に実力で立ち向かわないことです。

実力とはなんでしょうか。
それは、今現在の考える力です。
目一杯考えても、普段考えていなければ頭は冴えません。
だからきっと良い結果を得られないでしょう。

そして反省します。
反省もうまくできません。
だって普段から考えていないから。

でも、下手でも時間かかっても、自分が納得できるまで反省してみる。
すると、「今まで見えなかったことが少し見える」ようになります。

この時、実力が少し上がります。
別の言い方をすれば「気づく」ということです。
考えないと気づけません。

そして多くのことに気づいたら、それがあなたの実力の背骨になっていきます。

そのためにとても重要なことがあります。

 良い結果を幸せと考えないこと。
 悪い結果を不幸と考えないこと。

これです。

良い結果を幸せ、悪い結果を不幸と思う背景には、
「実力とは無関係に運が転がり込んできたらいいなあ」
という気持ちがあります。

どっちも自分の実力の結果です。
幸せでも不幸でもありません。
「そういう結果になった」ということがわかっただけです。

もちろんそれで利益も不利益もあるでしょう。やりやすくなったり、やりにくくなったりもするでしょう。でもそれは自分が招いた結果なんです。運ではありません。

嘘です(笑)。
本当は運もあります。

でも、運を前提に考えてもコントロールすることはできないんです。
不安になる原因は、それが「自分でコントロールできないこと」だからです。運もコントロールできません。しかし実力ならコントロールできます。

実力で立ち向かっている時、不安でも実力の範囲内ではコントロールが可能ですから、「やりようがある」わけです。

やりようがない、どうしたらいいかわからない、そういう時を思い出してみてください。不安でしょう? それがモノゴトに実力で立ち向かっていない状態です。

最初からうまくはいかないと思います。でも諦めずに反省を繰り返して、頭のなかでやり直しをしてみて、うまく行かせる方法を自分なりに見つけて、実力をつけて行ってください。

確実に成長します。

あなたの足で立ち、
あなたの頭で考え、
あなたの人生を懸けて人に向き合ってください。
そしてたくさん恥をかいてください。自分の責任で。
それでいいのです。

良い結果も悪い結果も、あなただけの結果です。
反省のきっかけになり、実力の根拠になるものです。
あなたの人生を作る大切な要素です。
良い結果に浮かれたり、悪い結果に嘆くのではなく、結果から何を学び取るべきかを常に考えてください。

あなたを幸せにするのは、親や先生や友達ではないし、伴侶や我が子でもありません。まして占いや神様であるわけがない。
あなただけが、あなたを幸せにできるのです。

「自分の人生を、自分のものとして生きる。」
そうすれば、幸せになれます。

相談者

結果が失敗だった時、なんでこうなったの?という気持ちだけが強くて、確かに反省と言われるとしていなかったような気がします。。でも反省しないと何がだめだったのか理解しないし、次に繋がらないのですね。。

あといいことが転がりこんでこないかな〜とは本当によく思ってしまいます。だからこそ占いにハマっているのかもしれませんね。良くても悪くても結果から何を学ぶか、大事にしていく努力をしたいです。

ご相談してから、今までの自分を思い返してみて、いかに他人に頼りっぱなしだったなあと実感しました。なので小さなことでも、自分で決めた!そして結果を振り返る!ということを癖のようにしていきます。
今すぐには占いから抜け出せないけど、少しずつ自分のものとして人生を見ていきたいです。