「哲学の専門家」ではありません。
  天使のような純真さで疑問を投げかける犬畜生です。

じぶんの幸せはじぶんが決める

以前に相談を受けた時にこんなことを言われました。
「私は心の奥底で、運が悪いと思いこんでいます。」
と。

この人はじぶんで気づいています。そう、それはただの思いこみです。

モノゴトは視点によって良くも悪くも見えるものです。
大きな挫折がきっかけになって成功する人もいれば、順風満帆の人生で最後に失敗する人もいます。
最終的に何が運が良くて、何が運が悪いのかなんて、誰にもわかりません。

言い換えれば、そのデキゴトを運がよかったことにするか、運が悪かったことにするかは、当人が決めているのです。
幸と不幸も同じです。幸せだと思えば幸せになり、不幸だと思えば不幸になります。

この人はこうも言っていました。
「本人が幸せと思わない、実感がないとしたらそれは幸せではないと思う。」
まったくその通り。
じぶんが幸せだと思えば幸せになるし、運が良いと思えば良かったことになるのです。
この人はじぶんで運が悪いと思いこむことで、じぶんを運の悪い人にしていました。

もちろん、じぶんは幸せだ、運がいいんだ...と思えない時もあります。
そういう時は「じぶんが何と比較しているか」を見つめればいいのです。

あったかも知れない幸せな未来
他の人が出会った奇跡的な幸運
過去に選ばなかった選択肢...


それらは、あなたには訪れない他人用のデキゴトです。
あなたにはあなた用の幸せがあります。

他人があなたを見て「なんて羨ましい!」と思っても、あなたは「あれが無いこれが無い、私もあれが欲しい」と思っていたとしたら、それはとてもモッタイナイことです。
じぶんが持っているものを見ず、持っていないことばかり気にする。
こういうのを「無い物ねだり」と言います。

じぶんの持っているものをよく見てください。
細かく細かく見てください。
それは「持っていて当然」のものではありません。
それらを失うことをリアルに想像してみてください。
きっとありがたさに気づけるでしょう。

あなたは実際に恵まれています。
「運が悪いはずの私」なんてそもそもいないのです。
あなたに必要なことは運の良し悪しを考えることではなく、【じぶん】の一番の味方になってあげることです。
そしてどうか恵まれることをじぶんに許してあげてください。
【じぶん】に対してあっけらかんと
「もっと幸せになりたい?私はなりたい!幸せになるぞ(笑)!」
と言ってあげてください。
必ず【じぶん】は応えてくれます。

日常の小さな幸せひとつひとつを軽んじないで、噛みしめてみてください。
ご飯が美味しい、100円拾った、挨拶が返ってきた、宝くじは外れたけどわくわくできた、事故で右腕を失ったけどまだ左腕が残っている...。それが幸せなことだと気づきさえすれば、たいていのことが幸せになります。

忘れてはいけないのは、他人の幸せの形はあなたの幸せの形と同じではないことです。
周囲の人達のいう幸せや常識はその人達のものです。
あなたのものではないのです。

あなた(=じぶん)の幸せの形はあなたが決めます。
隣人の幸せな姿を見て、それを【じぶんの幸せ】と思うか、【じぶんの不幸】と思うかはあなたが決めているのです。
あなたの生き方は、あなたにしか決められません。

さあ決めましょう。好きな方を選んでください。
そして選ばなかった方を捨ててください。永遠にさよならです。

a.【じぶん】が私を幸せにします。【じぶん】が私を不幸にします。
b.【だれか】が私を幸せにします。【だれか】が私を不幸にします。


あなたがじぶんの人生を歩むことを願います。